●入力支援とサジェスト
とくダネのオープニングで
年金問題&入力ソフトウェア新開発に対して、
小倉さんが興奮していましたが、
彼は入力支援という存在を知らないのかな。
ソフトウェアの技術では、古くから入力支援という技術が、ある程度確立していて、入力を専門に扱っている業者では、そういう機能を持った入力ソフトウェアを外注で作成してもらって、それを使って入力し、ヒューマンエラーをできるだけ減らしていく、という手法が一般的です。
たしか、どこかの番組でも取り上げていたような記憶があります。
どこかは忘れちゃいましたけど。
一般のアプリケーションで言えば、日本語かな漢字変換(無料のものではなく、有料のもの)や各種検索サイトに実装されています。
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例えば、
googleの検索窓に、「meire」と入力し、Enterで確定してみると、
もしかして: meier
と表示されます。
これが入力支援の一つで、誤入力をユーザーに知らせる方法の一つです。
ちなみに、meireという単語は、一般的ではないかもしれませんが、
PCゲームで有名な「Sid Meier」という人物名の一部です。
ちょっと、日本語で良例が思い浮かばなかったので、海外の方の名前を使いましたが、
これを日本語に置き換えれば、何を伝えたいかは分かるはずです。
一つの入力に対して、複数の候補が表示されれば、入力者は、より注意するようになるでしょう。
反面、入力時間は増加する可能性が高まりますが、誤入力を減少させたいのであれば、賢明な選択ではないかなと思います。
あくまでも、個人的な見解ですけどね。
加えて、以下のページを操作してみると、何がいいたいかが分かるはず。
google sujest
このページで、
sid mei
と一文字づつ入力していくと、いくつかの入力候補が表示されます。
こういったことも実現されています。
meiの後に、rを入力すると、誤入力と判定され、候補が表示されず、入力者がアレっと思い、誤入力かどうかを確認するきっかけになる、というワケ。
ちなみに、この機能はサジェスト(Suggest)と呼ばれ、APIでも提供されています。
Google Suggest API
使い方は簡単で、例えば、
http://google.com/complete/search?output=toolbar&q=sid%20mei
というリクエストを送ると、XML形式で返信されるので、これをアプリケーションで加工して表示するだけです。
ただ、実際に、企業レベルで使う場合は、データベース構築に時間がかかるのが最大のネックです。
googleやyahooなどと業務提携するなどして、データ提供を受ける、というのが早いのかな。
他にも、大量のデータベースを保有している会社があると思うので、そういうのを使わせてもらう、ってことになるのかな。
あと、正式対応なのかどうかは分かりませんが、このGoogle Suggest APIは、日本語にも対応していて、
http://google.com/complete/search?output=toolbar&q=%E6%A4%8D%E6%9D%91
というリクエストを送ると、
植村秀、植村花菜、植村秀泡沫隔离霜
という三つの結果が返ってきます。
植村花菜しか分かりませんけど。
■関連URL
Google関連のAPI
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